辛抱な商売
県外に住んでいる友達の話だ。
結婚する前から友達なので、かなり友だち歴は長い。
その子はちょっとネガティブな子で、子育てやら何やらで、とうとう「うつ病」になってしまったのだ。
今は病院に通って薬を飲んで、精神を一定の触れ幅に調整するような治療をしているようだ。
その子のだんなさんは人当たりはとてもよくいい人なのだが、少しこだわりがあれこれと強いのだ。
そしてなんといってもプライドが高いのだった。
私と夫は安い物が好きで、スマホやら何でもかなり安い物を研究して買ったり使ったりするのだ。
(私は研究するのが苦手だが、夫が大好きなのだ。安くていい物を調べるのが夫は大好きで、私はその説明を聞き、それで十分じゃないの・・と流される感じなのだが。)
だがその友人夫婦は有名メーカーのもの、大手企業のものを必ず買うのだ。
だんなさんが失業していても。だ。
いくら割高でも買う。
そんな友達を見ていて、もちろんこっちのほうが割安だよ。などとアドバイスするのだが聞いてもらえたことは一回もない。
だから、きっとそれはもう言っても仕方ないことなのだろうなぁと諦めている。
友人の旦那さんは無事再就職をしたが、話を聞いているとかなりブラックな感じだ。
いつか過労死しちゃうんじゃないかな・・と心配するほどに。
その旦那さんは会社に休みの日を問うことすら躊躇していると聞いてひどくビックリした。
私であれば旦那がクビになるのを覚悟で労働基準局に密告しちゃったりするかもしれないし、夫にその会社を辞めるように言うかもしれない。
でも価値観が人によって違うのだから周りが何をいっても仕方がないのだ。
その友人夫婦に関してはもう何もアドバイスをいわないことにしている。
別に冷たいから言わないのではなく、言っても何も効果がないのだろうなぁと思うからだ。
これって子育ても同じなんだろうなぁ。
何かに夢中になっている子に何を言っても聞かなかったり、何かに陶酔している子に何かを言っても無駄なように。
木に立って見守るしかないのだ。
本当に親って言うのは辛抱が必要だ。