強制的経験値

十分大人になった。
一人でとりあえず一通りのことは出来るし、結婚もした。
何とか料理を作れるようになったし、掃除も適当にこなせる。
仕事も何とか出来ていた。
大人になって、これで私は一人前かな・・・
なんて思っていると子供が出来た。
そこから私はなんだかすごい経験値が上がったように思う。
経験値と言うか、人間の裏側をガッツリ経験的な・・・
はぁ~人間ってこうして作られるんだぁと、神秘的な思いをしたのは二人目までで三人目四人目ともなると、私の場合はずっと切迫早産気味だったから恐怖の日々。入院の日々。という、普段の私なら絶対経験しないような事をさせていただいた。
帝王切開も3回。下半身麻酔も初めての経験。
部分麻酔で腕からカテーテルも入れたし、3ヶ月間ほとんどベットの上で過ごすということも経験した。
もちろん一人目は普通分娩だったから、それも新鮮なというか、こんな痛みがあるのかという経験もした。
今でも、お腹の大きな妊婦さんがショッピングセンターやら、園の行事に参加されていて歩いているのをみるとドキッとしてしまうのだ。あなた、出歩いて大丈夫なのって。普通の妊婦さんは大丈夫なのだけどもね。
赤ちゃんも色んなことを教えてくれる。
まずお下のお世話。新生児のうちはミルクなり母乳しか飲んでいないわけだから、大きいの出してもかわいらしいわけです。
しかし離乳食が始まってお肉なんて食べだした日には、もう大人と同じだし。
夜中も関係なくワンワン泣くし、全部事足りているだろうって時も泣いて泣いて泣き止まない時があるし。こりゃ意味わかんないなぁってお手上げになったこともある。
子供が病気になったり、入院したりすると自分の体以上に心配しちゃうし。
子供のイベントがあったら、見に行かねばならぬという使命感に燃え、もう自分のことではないのにもう振り回されまくってる自分がいる。
私の母はどうであったろう。
やっぱり振り回されていたんだろうなぁ。母に生意気な口をきいたりして申し訳なかったなぁとか、母も大変だったんだろうなぁとか色々思うところがでてきちゃう。
今私は子供が四人いるが、もう渦に飲まれちゃってぐるぐる振り回されてる状態だ。だけど、これで私の経験地は上がる。上がったところでどうなるのって言うのは言っちゃいけない。
まぁこれは子育てに関しての強制的経験値が上がったってことだけど、
大人になって一人前になっても、まだまだ知らないことはいっぱいあって、色んな経験や体験出来ちゃうんだから、生きていて元気なうちにもっともっと色んなことをしたいなぁ。
そんな風に思ったわけです。