おばさんパンツ

三男に言われて動揺する。

「お母さん、パンツかわいいねぇ。」

確かにズボンを履き替えている途中だったから、パンツ丸見えだったはずだ。

だけど、そこを褒められてもただただ動揺するしかない。

「ありがとう。」とは言っておいたものの、なにやら複雑な気持ちとやりきれない気持ちが行き交う。

パンツを褒められてうれしいってことはあんまりないなぁ。

彼氏に褒められればそれなりにうれしいだろう。女友達でもうれしいかもしれない。

でも、もうおばさんパンツ化した私のパンツが褒められる事なんてありえない状態だ。

だから動揺した。おばさんパンツは機能を重要視した、自己満足パンツでしかないからだ。

夫に三男にパンツを褒められた事を報告したが、ちっともピンと来ていない。

このもどかしい気持ちがわからないんだなぁ。

おばさん化してもまだまだ女である事には変わりないから、夫には女心を察知して欲しいなぁ。