一粒のチョコレート

長女にチョコレートを一粒あげる。
ご機嫌ななめだった長女は、その一粒のチョコレートでご満悦。機嫌は直り気分も変わって、さっきまでの不機嫌さを微塵もにじませない。
私にもそんな魔法のような気分転換法はないものだろうか・・・
本を読む・・・なんて時間がかかりすぎるし、夫からのチューなんて、何年前に魔法切れになってしまったか・・・
そういえば、夫が先日教えてくれた。どこかのネットの情報だろうけれども。
恋だの愛だのと言う炎は18ヶ月は燃え盛るのだそうだ。
そのあとの4年間はとろ火だそうだ。じゃあその後はどうなるのかと問うと、消火されてしまうのだと。
つまりその4年の間で、二人の間で色んな擦り合わせや折り合いをつけてしまうと、二人の仲は長く続くと言う事らしい。
上手く折り合いがつかなければいずれ別れてしまうと言うことだろう。
なるほどなぁとも思うし、早計で単純な考えだなぁとも思う。
女は執念深く溜めに溜めちゃう人もいるからなぁ。
ちょっと前に長女が入院する事があったのだけど、小児科の入院はかなり過酷だ。
子供だけ入院させるわけにはいかぬから、親同伴の入院になってしまう。
狭いベッドで子供と寝る。もちろん病気でしんどい子供が多いから子供は不機嫌な子が多い。
大部屋になるともちろん自分の子が夜泣きしちゃうかもしれないし、他のベットの子が夜泣きしちゃうかもしれない。
つまりぐっすり寝るわけにはいかない。しかも食事は子供のものしか出ないから、親は交代してもらえない限り、おにぎりだのパンだのおやつだので食いしのぐしかないのだ。
かなり過酷。
そこで、同じ部屋の奥さんがどうやら旦那さんと交代したらしく、夕方に家に帰っていった。
だが、夜中。
旦那さんが奥さんに電話する。

「寝ないから交代しろよ!」って。「やった事ないんだから、こんなことできるわけないだろう。」って。
もちろん電話の向こうで奥さんの激怒の声がくぐもって聞こえてくる。
すると旦那さんは「お前のためを思って替わってやったんだろうがよ!」と。じゃあ最後までやり切れよなぁと私は思ったのだけども、旦那さんは病院と慣れない子供の看護とでストレスがたった4時間でいっぱいになってしまったらしい。
結局奥さんは夜中に交替のために来たのだけど、これは一生ネチネチ言われちゃうネタだよなぁ。超かっこ悪い。
要するにこういうのが女性の中には塵となって積もっていくわけですよ。
こんなのが溜まって溜まって最後に爆発すると、熟年離婚に発展しちゃうということだろうなぁ。
だから、4年で消火されるのは仕方ない。そのあとも用心に越したことはないってことだなぁ。
 そういう私も夫の塵はいくかはありますよ。
まぁ、そんな私のストレスをスコーンと飛ばしてくれるような何かを模索していくしかないなぁ。